通りすがりにやっていた草野球を観たあとの帰り
2人で買って食べたソフトクリーム

滴るミルクを落ちないようになめる君の
仕草を見て、絶対に失いたくないと苦しくなった夏の日

公園のパンダに座って缶ビールを飲んだ帰り
2人で手を繋いで向かった僕のアパート

真っ暗の中、こぼれる愛の印を、あの夏のように
愛撫してくれた秋の日

もう全てがどうでもよかった
君さえいれば。
僕の知らない世界で、争いが起こっていようが、
何も気にならなかった
僕は世界一幸せだった
他人を抱きしめる事も
君の全てを受け入れる事も出来た

君が帰った後の一人の部屋
嫌気がさした
ソフトクリームのようにどろどろに
君は消えてなくなった