いつもの飲み友達、男女6人で食事をする。
待ち合わせはいつも東京恵比寿。
全く異性を意識しない男友達。
その夜を一緒にお酒を楽しむだけ。

でもいつしか女性は一人の女性として
みて欲しいと思いだす。
たとえ男友達だとしても。

女友達の1人に、若くて可愛いが、
決して美女とは言えない女の子がいた。

地方から出てきて、初心で、
たまに出る方言が可愛い子。
派手さがない。
地味で、おっとりしていて、隙がある。
ナンパされそうだなぁとぼんやり眺める。
私が持ってない全てを持っている。
絶対勝ち目がないタイプ。
でも絶対に負けたくない。
女は心の中で思う。

いつしか、6人グループは、2人づつにカップリングされる。
お互い「あわよくば」の展開を待っている。
彼女、彼氏がいようが関係ない。
男が紳士になる瞬間だ。

男は必要以上に触れてくる。
お酒を飲み、大胆になり、気分も高揚する。
友達の枠を超えたい時、男は女性の体に触れだす。
無意識に手と手が触れたり、笑わせるふりして、
突っ込んでみたり。
肩を抱き寄せる威力。
いくら友達でもドキドキするよ。
あなた普通に男前だから。

男女の関係において、深読みする必要はない。
男性の本能。
たとえ、彼女や妻がいてもチャンスがあれば
触りたい。
アピールしたい。

「あわよくば」そのまま一夜を共にして、
性欲を満たしたいだけかもしれない。
また、男としての魅力や価値を確かめたいのかも
しれない。

「あわよくば」
今までと違う未来を望むのなら、肌と肌が触れ合っても
良いのかも。
あなたと2人きりの空間や時間を共有したい。
可愛い女の子には負けたくない。
心の悪魔がささやく。