4月僕は自分へのご褒美に日本旅行を計画した。
西日本1周の旅だ。
大阪にいたある日、アプリで女の子と出会った。
めちゃくちゃ可愛い子だった。
僕は有頂天になった。

3回目のデートが終わり、彼女は言った。
「日本では好きな気持ちがあるなら、付き合うんだよ」って。
僕は正直たった3回のデートで心から好きかわからなかった。
僕の国では、本当に相手と向き合えた時に自然と関係が始まる。

でも凄く嬉しかった。
初めての念願の日本人の彼女だ。
それが日本の文化なのかと彼氏になることを決めた。
この子を大切にしようと。

毎日朝から晩まで彼女の事で頭がいっぱいになった。
メッセージもたくさん送った。
でも彼女は心を開いてくれる子ではなかった。
日本では仕事中はメッセージは送れないと言われた。
日本はそういうものかと、文化の違いなのだと自分に言い聞かせた。

出会って間もないある日、彼女の誕生日がきた。
カップルのあかしにネックレスを買って欲しいと言われた。
半ば無理やり一流デパートへ連れていかれた。
値札を見て、僕はびっくりした。
お金に余裕はあったので、もちろん買ってあげたい。彼女を大切にしたい。
でも出会ったばかりで、思い出を築くのではなく、プレゼントで証明する。
これも文化の違いなのだろうか。
僕はよくわからなくなった。
考えて、考えて、考えて、僕は彼女の希望の物をプレゼントした。
幸せだった。
その日は、日本での最高の思い出となった。

1ヵ月たっても彼女は心を開いてくれなかった。
メッセージを送り続けても愛されている気がしなかった。
これは文化の違いではなく、僕たち2人の問題だよね。

とうとう決断をしないといけない時がきた。
わかっていたけど後伸ばしにしてきた、事実。

彼女を失ってやっぱり寂しかった。
色々勉強させてもらった彼女には感謝している。
1ヵ月の淡い恋だった。