彼が側にいるのが当たり前の生活。
一緒にいても不案な気持ちでいっぱいなのは恋をしている証なのかもしれない。

女友達と遊びに出かけて行くときは寛大な女性を演じる。
彼にとっては「女友達」であっても、もし相手が少しでも
その気があったら、性欲を抑える事が出来るのだろうか。
そんな黒でも白でもない、不安の妄想が出来るのも恋愛の楽しんでいる証拠だ。

絶対的な安心感があったら恋愛はつまらない。
でも同棲していて感じる寂しさや不安は一人暮らしで感じる
寂しさよりも胸を苦しめるのだよ。

そんな彼には、一緒に住む私にしか知りえない一面がある。
毎朝4時に起きて、いつも何かを勉強している。
まず昨日の日記をつけて、語学だったり、ペン字だったり物づくりだったり。
筋肉隆々のワイルドさからは誰も想像できない。
「夜は残業でなかなか時間がとれないから」
謙遜して彼はそう言うけれど、なかなか人は4時に起きれないよね。

私が起きると、大きなマグカップに濃いミルクティーを入れてくれる。
いつも上半身裸で、よく焼けた生き生きとした肌に朝から惚れ直す。
一緒に朝ご飯を食べて、仕事の一日が始まる。
そんな人には真似できない事を継続している彼を心から尊敬する。
他の女性には絶対に見せないであろう素の一面。
同棲の特権だ。